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トランプ大統領誕生で心配な3つのこと

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ライター生活とは直接関係ないが、世の中の盛り上がりに書かずにはいられない。

 大統領が決まる前は、私も単純に

「トランプが大統領になったらTPPはなくなるな~。ヒラリーも表向き反対って言ってるけど実際どうなるんやろ…。

沖縄基地問題は進展するんやろうか。トランプは基地費用を全額負担しろとか言ってるけど今でさえ75%も払わされてるのにこれ以上思いやり予算を増やすなんて…」

 

などと、日本のことばかり考えていた。

 

日本はそれこそ大統領選を隠れ蓑にしてTPP強行採決してしまったけど、それも根底から覆ればいい、と祈っていた。

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でも本当にトランプ大統領が誕生して、アメリカ国民の鬱屈の根の深さを感じ、今更ながら別の心配が出てきた。

差別が増える

トランプ大統領誕生により、国民のなかに眠っていたナショナリズム民族主義国粋主義)が吹き出し、アメリカ国内の移民たちへのヘイトクライムが増えるのではないか。

ヘイトクライム: hate crime憎悪犯罪[1])とは、人種民族宗教性的指向などに係る特定の属性を有する個人や集団に対する偏見や憎悪が元で引き起こされる暴行等の犯罪行為を指す[2] 

                         ヘイトクライム - Wikipedia

トランプの「メキシコに壁を作れ」発言は有名だが、これは単純に不法滞在をやめましょうなんていう綺麗事ではない。

 

アメリカ国民の雇用を奪う移民を排斥しようというメッセージだ。

それに共感した人々がトランプに投票した。

 

そしてトランプが当選したことにより、人々の中の移民に対するネガティブな感情が正当化されたことになる。

 

実際にイギリスがEU離脱直後、移民に対するヘイトクライムが急増した。

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アメリカの差別問題が根深いことは、近年続く警官の黒人射殺問題でも明らかだ。

 

私はキューバとメキシコに住んでいたので、現地に友人が多い。

キューバの若い友人たちは数年の間にほとんどがコネを使ってアメリカに移住した。

 

メキシコの友人の中にも、家族がアメリカに住んでいる子がたくさんいる。

 

外国に知り合いがいると世界のニュースが自分ごとになるので、政治への関心が高まる。

と同時に心配も増える。

ただでさえ差別を受けやすい彼らが暴力の標的になりませんように。

 

核のスイッチが彼の手に

いくらトランプの発言が過激だからって、気に入らない相手にいきなり核ボタンを押すことはないと思うが、彼はいまや核もFBIもCIAも動かせる最高権力者だ。

 

外交手段として核をちらつかせることが出来るし、戦争ビジネスも始められる。

 

そんな大げさな…と思われるかもしれないが、9.11を利用してブッシュはイラク戦争を始めた。しかし戦争理由の「大量破壊兵器」は最後まで出なかった。

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私は戦争ビジネスに関してはヒラリーの方を心配していた。

アメリカ大統領の選択、ヒラリーなら第3次世界大戦、トランプなら破綻と再生? | 零感雑記帳

 

今は、今後トランプのブレーンにどんな人が付くのかを心配している。

大統領が決まったのでその後の閣僚の選出は日本では注目されないのだろうけど、政治未経験のトランプが一人で舵取りできるわけもないので、まわりにどんな人間が集まるかも重要だ。

これがアメリカ合衆国の政治システムだ!

 

世界がますます右傾化する

ナショナリズムが高まり、自国民以外を排斥する流れはアメリカだけで起きているのではない。

 

日本でも憲法改正の動きなど、徐々に右傾化の波は来ていたが、安倍政権になりそれが一気に高まっている。

日本政府の右傾化やレイシスト(差別主義者)たちによるヘイトデモは海外でもたびたび報道されている。

 

 

yamachanblog.under.moo.jp

ほんとうは、日本は右傾化したというよりも二分化したのだと思います。原発事故や、尖閣竹島をめぐる報道、それから格差の固定と貧困の拡大によって、日本国内に暮らす人たちは分断され二分化した。原発をめぐる議論も、両者の間には交わることのない溝があります。格差や貧困の拡大は、ぼくたちの生活を分断しました。富裕層も貧困層も、お互いの気持ちなんて分かりっこないし、分かろうともしない。

けれども、いまは極右的な声だけが(決して多数だとは思えないのですが)大きく聞こえます。でもなぜ大きく聞こえるのかが不思議で。原発をめぐる議論でも、脱原発を望む声が多数派だったはずなのに、いつのまにか立ち消えてしまいそうになっている。じゃあ脱原発を望む人たちが減ったのかというと、ぼくはそうは思いません。

日本の右傾化を決定付けているのは、マスコミの誘導に依るところだと思います。「民主もだめだたし、今回はなんとなく自民かな」くらいの気持ちで自民党を支持している人は、たぶん自民党が主張している改憲案の内容なんて知らないのでしょう。マスコミも伝えないし。もし、池上彰さんが自民党改憲案をきちんと解説してくれたら、誰も自民党に投票なんてしないと思います。大衆は「無知」であっても、そこまで馬鹿ではない。

ブログより引用。

確かに、右傾化していると言われる国の人々全員がそういう考えなわけではない。

多くは戦争も差別もアカンと思ってるし、自身は中立な立場でいたいと思っている。

もしくは政治や世界の動きに無関心か。

 

そういう人たちもいっさいがっさい巻き込んで、声の大きい意見が通り、気が付けば世界は右に傾いている。

アメリカという世界の軍事に大きく影響を与える国がトランプを選んだことにより、この不安定なシーソーはより大きく右側に傾いた。

 

私は、中国が攻めてくるから憲法を変えて自衛力を高めた方がいい、という中国脅威論は不安ビジネスだと思っている。

世界が右傾化していくから日本にも軍隊を、とは思わないし、日本の平和を願うなら偏ったお金のバラマキはやめてもっと外交力を高めるべきだと思う。

テロリストに対する対話能力とか、ロシアや中国に対する交渉力とか。

 

何かあった時にアメリカが守ってくれるというのもかなり疑わしいので、軍事的にというより精神的に独立したほうが良い。

iwj.co.jp

 

ひとつ言えるのは、日本政府の右傾化よりもアメリカ政府の右傾化の方が世界に与える影響は莫大だということだ。

 

9.11で高まった国民の愛国心を利用してブッシュはイラク戦争へ突っ走った。

愛国心はコントロールされると凶器になり、アメリカは大きな軍事力を持っている。

 

新大統領誕生により日本への影響ももちろん心配だが、同時に世界の動きにも注目していきたい。

世界の流れなんて自分の力では変えられないしどうしようもない、と思うかもしれないが、先の流れが読めれば自分のまわりの大切な人に対してぐらいは働きかけることができるから。